2018年7月2日夜、大阪府堺市南区の路上であおり運転した上に追突して、バイクに乗っていた大学生を死亡させたとして、殺人罪で中村精寛(あきひろ)現在43歳が逮捕されました。
中村あきひろが運転していた車のドライブレコーダーには衝突後に「はい、終わりー。」と故意にぶつけたと思われる発言が収録されていました。
この記事では中村あきひろのドライブレコーダーのはい終わり動画や、中村精寛の勤務先・家族などについて調べたことを書いていきます。
中村あきひろ煽り運転ドライブレコーダー動画
中村精寛あおり運転・事故発生時のドライブレコーダー動画(厳密には音声)がYouTubeに上がっていました。
中村精寛はバイクに追い抜かれたことに腹を立て煽り運転をして殺人を犯しました。
犯罪者をかばうつもりではないですが、この動画を見る限りでは中村精寛が左に車線変更した際にバイクが追い抜いていき、驚いたのかもしれません。
バイクが車の進行を邪魔している場面があるようにも見えますが、皆さんにはどう見えますでしょうか?
もちろん煽り運転など絶対にしてはいけない行為ですが、自分が巻き込まれないためにも普段から本当に気を付けとかなければならないんだと痛感しました。
中村あきひろ顔画像
殺人罪で逮捕された中村あきひろは白髪の老け顔おじさんです。

おあり運転ってぱっと見さえない人が多いですよね。
今回も例外なくさえない感じのおじさんです。

名前:中村精寛(なかむらあきひろ)
年齢:当時40歳
職業:警備員

住所:大阪府堺市南区茶山台2丁
事故現場は北泉高速鉄道沿いのバイパスなので、自宅からとても近いです。
中村あきひろ家族
中村精寛には妻がいることが分かっています。
中村あきひろの妻は面会した際に「取り返しがつかないことをした。申し訳ない」と話されたと証言しました。
また中村精寛の普段の運転については「少し危ない面があり、ブレーキを踏むのが遅い癖があったと思う」と話しています。
事故当時の車線変更について中村精寛は妻の勤務先に迎えに行くと供述していましたが、中村精寛の妻は迎えに来ると言う連絡はなかったと言っています。
元妻と書かれていないので、婚姻は継続中であると判断できます。
こんな人となぜ離婚しないのでしょうか。
殺意がなかったと信じているのでしょうか。
中村あきひろ勤務先
中村精寛が事故当時の急な車線変更・スピード、急ブレーキをかけなかったことに対し、
- 妻を迎えに行く場所に行くため車線変更をした。
- 腕時計を見ている間にスピードが出てしまった。
- 仕事で乗るトラックの荷崩れが起きるから急ブレーキを踏む習慣がない。
と供述しています。
中村精寛は警備員で仕事で荷物を載せたトラックを運転することが分かっています。
しかしそれ以上の情報はなく、現在は無職なのでクビになっていることが分かります。
中村あきひろ判決
大阪地裁堺支部は「殺人罪」の成立を認定し、懲役16年(求刑18年)の判決が言い渡されました。
「死亡しても構わない」という未必の故意による殺意を認定し、大阪地裁堺支部は約6100万円の支払いを命じました。
遺族に賠償することを命じた民事裁判も確定していますが、未だ支払いはありません。
中村精寛に支払い能力がなければ払いようがありません。
このあたりは泣き寝入りするのもおかしな話です。被害者を救済する制度はないのでしょうか。
逮捕時の中村精寛は40歳です。懲役16年で出てきてもまだ56歳と言う年齢ですが、まだ働いて人生を楽しむ余裕さえある年齢で出てきてしまうのはあまりに不公平ではないでしょうか。
殺人した以上もっと重い罰則にしなければ遺族がうかばれません。
高田拓海さんの遺族
被害にあったのは高田拓海さん(当時22歳)大学4年生です。
高田拓海さんは時速100キロ近くで追突され、頭を強く打ち死亡しました。
高田拓海さんが亡くなってから今日で3年を迎えます。

高田拓海さんには大学を卒業したら結婚すると将来を考えていた相手がいました。
高田拓海さんの恋人は3年たった今でも月に一度、高田拓海さんのご実家にお泊りされています。

高田拓海さんのお母さんは今も高田拓海さんのご飯を作り続けています。
高田拓海さんはバイクが大好きで、バイク販売会社への就職が決まっていました。
これから就職・結婚、それから育児と楽しみが無限の人生を奪ってしまった中村精寛は重罪人です。
【捜査関係者】
「完全に相手が終わったという言い方だった」検察はこの「はい。終わり」は「追突された相手のバイクが終わった」という意味の発言で、過失ではなく、わざと事故を起こしたと判断したのです。
高田さんの遺族も殺人罪の適用を望んでいます。
【死亡した高田拓海さんの叔父 忠弘さん(42)】
「(拓海さんの)性格は一言で言うと優しい子。ちょいちょいバイク仲間とツーリングに行ってお土産買ってきてくれた。飛び出した人間をひいたとかというのと全然違う。追いかけて行って当ててるので、たまたまではない。これが過失で終わるなら、これから殺人を犯す人は車でやったらいいんちゃう?と思いますもんね。刑が軽くなるんですもんね」
事故はわざとだったのか…
中村被告に直接聞くため関西テレビは去年、拘置所を尋ねました。【記者】
「『はい。終わり』の言葉の真意は何ですか?」
【中村被告】
「確かにそう言っているが、それは僕が飲酒運転をしていて、事故をしたら仕事を辞めなきゃいけない。警備員で飲酒運転に厳しい職場だったから『自分の今の仕事や生活が終わった』ということ」中村被告は面会で「終わったのは自分で事故はわざとではない」と強調。高田さんを死亡させたことについては「本当に申し訳ないし、償わないといけない」と謝罪を口にしましたが、殺人の罪は強く否定しました。
中村あきひろ煽り運転事件概要
2018年7月2日午後6時ごろ、中村精寛は仕事を終えて会社近くの立ち飲み屋で生ビール2杯を飲みました。
午後7時10分ごろ、中村精寛の妻を勤務先まで迎えに行くため、会社の駐車場に止めていた車で出発しました。
バイクに追い抜かれた中村精寛は急加速し、ハイビームやクラクションを鳴らして煽り運転を約1km(約1分間)に渡って行いました。
制限速度60キロのところを100キロ近いスピードで走り衝突し高田拓海さんを殺害しました。
衝突後10秒ほど走り緩やかに減速して「はい、終わりー」と発言しています。
そのあと車をバックさせ現場に戻ったところで「大丈夫?大丈夫なのか?」と言う音声が確認されています。

このことから、中村精寛は「殺してやろう」ではなく「事故を起こしてちょっとケガさせてやろう」ぐらいの軽い気持ちでいたことが分かります。
そんな軽はずみな行動が一人の命を奪ってしまったのです。
事故の映像を記録したメモリーカードは衝突後にレコーダーから抜かれていましたが、逮捕後の所持品検査で中村精寛のポケットから見つかり証拠となりました。
しかし中村精寛は20分ぐらいある映像の2分ぐらいしか抜粋しておらず悪いところしか映っていない。現場に戻り被害者を救助したりするところも全て公開してほしいと話しています。
- 「前方をよく見ていなかった」と当初供述していたが真後ろから衝突していることで虚偽だとされる。
- 事故直後の「はい、終わりー」と言う音声は、自分が事故を起こしてしまってお終いだ。と言い訳していたが、相手を成敗した意味に捉えられた。
これらのことから故意に衝突して高田拓海さんを死亡させたとして、殺人罪で逮捕されました。
アルコールを摂取していたことから飲酒運転でもあったのです。
お酒が判断を鈍らせたのは言うまでもないでしょう。
後を絶たないあおり運転ですが、たくさんの人の命を奪い、その家族や周りの人の人生を台無しにしています。
飲酒運転もあおり運転もどうしたら撲滅できるのでしょうか。
殺傷能力のある車を運転するにはもっと敷居を高くしなければなりません。